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くらしアート 無名庵 ギャラリー

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無名庵シネクラブ映画上映会8月26日「PINA」監督ヴェンダース

8月26日映画上映会
午後6時30分から
「PINA」ドイツ・イギリス・フランス映画
監督ヴェンダース
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次回上映フライヤーより
みんなで見ると楽しみが10倍、たたみでごろ寝で見てもOK!
無名庵シネクラブ「私の一本」シリーズ第33弾
映 画 上 映 会
2016年8月26日(金)午後6時30分から
無名庵ギャラリーにて ギャラリーは午後6時オープンとなります。
資料代300円(お茶・お菓子サービスあり)上映後、みんなでお話タイムを過ごします。
『PINA』A film for PINA Bausch by WIM WENDERS
監督:ヴィム・ヴェンダース2011年ドイツ・イギリス・フランス
STAFF 監督・脚本・製作:ヴィム・ヴェンダース  振付:ピナ・バウシュ
CAST  ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団ダンサー

*上映とおはなし 小勝雅夫(おがつまさお)

ロードムービーの雄ヴィム・ヴェンダースと天才舞踊家ピナ・バウシュが
遂に成し遂げた新しいロードムービー

ヴィム・ヴェンダースについてはロードムービーの作家としてすでに名を成しているが、ロードムービー頂点三部作として「都会のアリス」、「まわり道」、「さすらい」の劇映画ばかりでなく、ドキメンタリー作家としても「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」、彼の敬愛する小津安二郎の映画の風景を求めて製作した「東京画」のほか日本人デザイナー山本耀司に関する「都市とモードのビデオノート」がある。「ピナ」は、彼のロードムービーとしての最高の到達点であるとして取りあげても間違いではないであろうと思われる。
彼の語るところでは、長い間彼は自分が舞踊とは全く関係ないものとして、何の知識も関心もなく無縁のものとしてきたという。それがピナに出会ったとき、初めて深い感動を覚えて、すっかり彼女の虜になった。   それは私の考えでは彼が舞踊を理解し関心を持つにいたったということではなく、ピナを理解したということだと思う。五感を通してピナを感じ強く強く魂の揺り動かされるのを感じたのだと思う。小手先の技巧に感覚を刺激されるのではないのである。ヴィムは、ピナの舞踊を撮影することにし、4年間撮り続けたがピナの急逝に絶望しその完成を断念してしまったという。しかしブッパタール舞踊団の団員たちの強い要請により、彼もピナの偉業を映像により相続することを決意したのである。
それは常に新しい身体言語を模索し創作する、究極の身体言語劇とでも仮に呼ぶしかない。その言語は意味と非意味との関係を持続しながらその境界に張りつめた劇的空間を創造していく。ヴィムも常に新しい表現を模索し、映画においても技術の進化が新しい表現を作り上げると信じてきた。そして、ためらわれていたピナの映画も、実は三次元(立体3D)映画技術の実現により大きく背中を押されることになった。三次元映画により、作家としての(観客としての)自分が、踊り手たちと彼の立つ場を対等に共有できると実感したのである。それ故彼はピナの再現には三次元映像以外にはありえないと断言した。この映画の良さは三次元映写機の投影によって初めて感得されるはずであった。しかし私は二次元のスクリーンによっても、その本質は失われないと信じてここに提出するのである。なぜならヴィムとピナとのコラボレ-ションによって作り出す感動の強度は、二次元という制約によってもかなりの程度に伝えられると考えるからである。それは、詩が翻訳によってその良さを減じられるという一般の意見に拘わらず、優れた詩が翻訳という制約をのり越えて、強く我々の心をとらえてきたという、私の詩人としての体験からいうのである。私は詩というものが原語でなければ味わえないとうそぶく知的富裕層=知的俗物にいつも強い批判を抱いてきた。そこには美は教養ある彼等だけが独占し享受できると芸術の私有化を維持し、庶民の参入を排除する選民意識があった。二次元映像によるピナの鑑賞が、あなたの心を強く揺さぶり、それが翻訳であっても、優れた翻訳による外国の詩を読んだ時の体験と同じく、いや、哲学や思想の分野においてもしかり、あなたを新しいあなたに変えるであろう。       まずはこの映画を見て欲しい。あなたはどのように感じるだろうか。

●小勝雅夫(おがつ まさお)
詩人・エセイスト・ 著書に『痴呆のオルゴール』『唖・言葉』『夜間非行』『単彩胞の夢』
『近似値的詩人ウスタゴ』『起承転々多重音声遁走曲』『高原情歌』等

お問い合わせ:無名庵(むめいあん)昼12時から午後7時まで(月曜定休)
TEL&FAX 042-649-8441 携帯090-9957-0880  Email cwkkb369@ybb.ne.jp  

協力:AIR-空-パフォーミング・アーツ研究会 http://airpai.com
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象潟(きさかた)や雨に西施(せいし)が ねぶの花  芭蕉  
まだ海の中の島だった象潟の合歓の花を詠む、奥の細道。
写真は八王子・浅川の河原に咲く合歓の花
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by mumeian2009 | 2016-06-21 13:07 | 無名庵シネクラブ上映
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