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くらしアート 無名庵 ギャラリー

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無名庵シネクラブ第28回映画上映会10月9日(金)   「清作の妻」増村保造監督

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三日月に地はおぼろなり蕎麦の花 芭蕉
春の三日月はほとんど水平になり釣り船の形に見えたのに対して、秋分ごろは直立である。
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トクサの間から石菖(せきしょう)。
山野に自生しているように季節感にこだわることなく楽しんでいます。
<お知らせ>
無名庵 朗読のお知らせ10月7日(水)開演午後1時30分から
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10月7日(水)無名庵 朗読の午後 第16回 朗読 堀越セツ子さん
「あにいもうと」室生犀星  開場午後1時、開演午後1時30分から
かいひ700円(珈琲・お菓子付き)
お申込み・お問合せ 042-584-0256 堀越氏まで
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10月9日(金)午後6時30分から 無名庵シネクラブ第28回映画上映会
次回の推薦者の小勝雅夫(おがつまさお)氏のフライヤーよりご覧ください。
無名庵シネクラブ「私の一本」シリーズ 第28弾
映 画 上 映 会
2015年 10月9日(金)午後6時30分から
むめい無名あん庵ギャラリーにて ギャラリーは、午後6時オープンとなります。
資料代300円(お茶・お菓子サービスあり)上映後、みんなでお話タイムを過ごします。
「清作の妻」増村保造監督 
新東宝1965年/モノクロ/93分
監督:増村保造 脚本:新藤兼人 出演:若尾文子 田村高廣 小沢昭一 殿山泰司   原作:吉田弦二郎(同名の小説)
*上映とおはなし 小勝雅夫(おがつまさお)
私の一本、『 清作の妻 』・・・
 この映画は貧しい日本の農村での男女の物語であり、あまりにも真っ当に時代の要請に応えて献身する若者と、あまりにも真っ当に自分の女としての欲望に生きた女性との愛と葛藤の物語である。
時は明治の末期、日露戦争のさなか、男はすべてにおいてお上、つまり帝国主義日本政府の要請に応えて帝国軍人の範を垂れんとする農民であり、女は、貧しさのゆえに身を売られた、つまり村の有力者に囲われた妾である。
 近年この映画を見たとき、私は激しい感情に見舞われると同時に、この映画に描かれているような状況が、現在の私たちの社会といまだに通底しているのではないかと思った。この映画では、女が愛のために火箸で男の目を突いて盲目にするが、これは映画「春琴抄」において、男が自分の目を突く「純愛」とは裏返しの、それでもいちずに男を自分のものにしようとする、「純愛」と呼べる愛の物語であり、同時に春琴の愛にはない背景として激しい時代状況をここにみるのである。
 男は満州に出征して模範兵として除隊する。帰郷しても彼は模範の軍人であり、村の生活のすべてにおいて村人の範となる。早朝木に登りそこから村全体に聞こえるようにラッパを吹き、一日の勤勉な仕事の着手をうながす、すべてがお上の意に沿うような糞まじめな男であり、女はその全く裏返しのように生きる。やがて二人は出会うのであるが、それは女が旦那の急死により突然自由になったからである。男は再度徴兵されて満州へ行き、しかし幸運にも無事に生還する。そのあたりから、物語は激しく展開していく。
 私はこの映画に、戦後七十年を経た今日の日本を重ね合わせて見てしまうのである。勿論大きく変わったものがある。だが・・・・・ここから先については、映画の後に皆さんと共に語り合いたいと思う。
 監督の増村保造については一時漠然と『狂った果実』の監督だと思っていたあまりにも無知な時期があった。彼は戦後のイタリアに留学、かの高名なヴィスコンティやフェリーニに学んだ鬼才であると知ったのはかなり後のことであり、『兵隊やくざ』や『セックス・チェック第二の性』などかなり個性の強い、強烈な自我意識の映画を見たことはあるが、若尾文子とのコンビや、勝新太郎などと組んで暴れまくっていたようなことについては、あまり知ることがなかったと告白するしかない。
余談であるが、脚本の新藤兼人であることが、私には彼の最後の作品である『一枚のはがき』と重なってくるのである。

●小勝雅夫(おがつ まさお)
エセイスト 著書に『痴呆のオルゴール』『唖・言葉』『夜間非行』『近似値的詩人ウスタゴ』
『単彩胞の夢』『近似値的詩人ウスタゴ』『起承転々多重音声遁走曲』等あり。
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無名庵シネクラブ映画上映の影響で町の景色も変わって見える!
映画「2001年宇宙の旅」に出てくる「モノリス」と呼ばれる謎の黒石板。わが町にあり??
原作者アーサー・C,クラークの独特の歴史観・・・そして、スタンリー・キューブリック監督のSF映画を思い出す。科学の進歩がもたらす弊害や人類の退化さえも予見している黒石板か・・・

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by mumeian2009 | 2015-09-21 19:03 | 無名庵シネクラブ上映