次回予告!無名庵シネクラブ{私の一本}シリーズ第4弾
上映映画 デビッド・リンチ監督「イレイザーヘッド」
みんなで見ると楽しみが10倍、たたみでごろ寝で見てもОK!
8/26(金)午後6時オープン、午後6時30分から上映。
資料代300円(お茶・お菓子サービスあり)
映画上映後、みんなでお話タイムとなります。
さて、推薦者(ラブ・アート・パフさん)は
「あの、エレファントマン」の監督で
彼のすべてがこの映画にあるといっても過言ではない・・という。
「イメージ」を膨らませている、
3・11の大災害で被災された方や死者・行方不明者のご冥福を祈り、
恐ろしい物は何か?
安全や安心が具体的に速やかに・・・日常の生活の戻れるのはいつか!
そんな毎日、
その中でも、映画を見る!
いろいろな人生が見れるから・・・
8月26日(金)午後6時30分上映 お出で下さい。無名庵シネクラブ
耳寄りの情報です。日本公開用の当時の映画ポスターを展示します。ポスターを制作されたデザイナーにお借りしました。シルバーと黒の印象深いポスターです。必見。
お知らせのフライヤーより
無名庵シネクラブ{私の一本}シリーズ第4弾
映画上映会
監督:デビッド・リンチ「イレイザーヘッド」
アメリカ映画/1977年/モノクロ89分
※上映作品は、デビッド・リンチが1997年、音響などをリメイクした「完全版」です。
*上映とおはなし LoveArtPuff(ラブ・アート・パフ)
製作・監督・脚本・編集・美術・特殊効果:デビッド・リンチ
撮影:フレデリック・エルムス ハーバート・カードウェル
音楽:ピーター・アイヴス
出演:ジャック・ナンス 、シャーロット・スチュアート、アレン・ジョゼフ、ジーン・ベイツ、ジュディス・アンナ・ロバーツ、ローレル・ニア
2004年 アメリカ国立フィルム登録簿 選定・登録
日々の些末な諸事にがんじがらめになったとき、わたしはこの映画を視る。すると、頭の中の意識の間隙(かんげき)に、透明すぎてすべてを吸い込んだような漆黒の液体が溢れてくるのを感じる。そして、かすかな閃光が走る。
日常性に乏しく、物語も不明瞭、ノイジーで陰気で不気味な映画である。けっして一般受けする映画ではない。感情移入し、カタルシスを得られることもない。しかし、だからこそ、脳の底部、原始的なナマの基盤に直接的に働きかけてくる力がある。生理の触覚を逆なでされるような、不愉快な快感がある。これを美しさと感じるか、醜さと感じるかは、感覚野で突発的に発生する霧の迷路をさまよってみるしかない。
デビッド・リンチの長編デビュー作となる本作は、彼のすべてがあると言っても過言ではない。その後、「エレファントマン」「デューン/砂の惑星」「ブルーベルベット」にいたり、「ワイルドアットハート」(カンヌ国際映画祭パルムドール)「ツインピークス」「マルホランド・ドライブ」(カンヌ国際映画祭監督賞)・・・と、日常性や物語性を取り込み、娑婆(しゃば)へ降下しながらある種のポピュラリティーを獲得していったが、夢と現(うつつ)が交錯し混交する表現手法、物語構成、撮影技法、サウンド、美術など、リンチ映画の魅力はすべて本作に「登場」する。
ここ無名庵には、オーナーの滝島氏が集めたいろいろなモノが散らばっている。どれも、漂泊と時間の経過で色褪せ、欠損し、用途が韜晦(とうかい)しつつあるモノばかりである。そのどれかひとつを手に取り、覗き、耳をすませて視る光景の中に、「消しゴムつきの鉛筆」があるかもしれない。
盛夏の8月、生ぬるい電力不足の夜に、背筋は常温のまま胸騒ぎに鳥肌がたつデビッド・リンチ渾身の「カルトムービー」でご一緒に納涼してみませんか?
LoveArtPuff(ラブ・アート・パフ)
プロフィール;1957年北海道生まれ、八王子市在住、東京造形大学除籍、主に、フォト・インスタレーション制作者
お問い合わせ
無名庵(むめいあん)昼12時から午後7時(月曜定休)
TEL&FAX042-649-8441 携帯090-9957-0880 Email cwkkb369@ybb.ne.jp