10月12日(金)午後6時30分から(午後6時オープン)
無名庵シネクラブ主催「私の一本」シリーズ第11回映画上映会を開きます。
大勢の方のご来場、ありがとうございました。
次回第12回は12月14日(金)午後6時30分からです。
映画は太田曜作品 16ミリ実験映画作品集の上映です。下記にフライヤーを載せました。ご覧ください
映画は
キューバと沖縄をつなぐ移民とその末裔たちを追うドキュメンタリー映画
波多野哲朗監督作品100分
「サルサとチャンプルーCuba/Okinawa]です。
スペインとアフリカとアメリカの文化が見事に入り混じるキューバ。
一方、中国と日本と南方諸国の文化が入り混じる琉球に、
さらに戦後のアメリカ文化が入り混じる沖縄。
他国の風土と混じり合い、溶解している・・・その中で
人々の暮らしを限りなく肯定しながらそのエネルギーを映し出す。
移民一世の貴重な発言やナレーションも心にのこる映画です。
ぜひご覧ください。資料代300円(お茶・お菓子サービスあり)



*上映とおはなし 波多野哲朗(はたのてつろう) フライヤーより抜粋
私の一本、『サルサとチャンプルー』・・・
と言いましても今回は、これまでのように映像研究者としての私がみなさんに観賞をお勧めする「一本」ではなくて、映像制作者としての私にとっての「一本」です。私は日ごろ芸術あるいは映像の理論研究を生業としながらも、ときに実験映画や記録映画を作ってきました。それらのほとんどはごく個人的なもので、多数の観客に公開したことはありませんでした。しかしこの『サルサとチャンプルー』は、日本各地の映画館、サークル、大学のイヴェントなどで、また海外の小規模な集りなどでも公開した唯一の「私の一本」です。映画の上映に先立って、作り手である私が語るべきことは何もありません。みなさんのご意見・ご感想をお聞きしたいと願っています。
●フィルム・レビュー
*100歳になる唯一の(移民)一世、島津三一郎さんはキューバの老人ホームで、日本へのあふれる思いを語る。日本語がわからない周囲の人たちに日本語で話しかけ、日本の歌を歌う姿が印象的だ。――「朝日新聞」2007年8月4日
*二つの土地と文化の間を行き来しながら、力強く異国の地で生きる日系人を追った異色のドキュメンタリーだ。――「毎日新聞」2008年5月22日
*重層的で重いテーマを抱えながら、登場する人たちの表情は明るく、カチンバ1551のサルサはエネルギッシュに画面に流れる。――「沖縄タイムス」2007年9月28日
*「日本人」とは何なのか。語り手はわれわれ観る者を抜け難いアンビバレンスに陥れながら、その答えを委ねる… ――「日本映画学会会報」2008年4月号
*この映画は長い糸を手繰るような不思議な面白さに満ちている。――「キネマ旬報」2008年5月下旬号
波多野哲朗(はたのてつろう) 映像研究者・映像作家
今年は映像作家を休業して、研究に専念しています。しかし断念したはずの映画の亡霊がときどき現れては、研究に集中しようとする心をかき乱すのです。

向かいの家の猫ですが、居心地がよさそうで来ています。

八王子の中心を流れる浅川(多摩川の支流)。空が映り奥多摩の山並みを見る。身近な景色を楽しんでください。くらしアートです。
次回予告!
みんなで見ると楽しみが10倍、たたみでごろ寝で見てもOK!
無名庵シネクラブ「私の一本」シリーズ 第12弾
映 画 上 映 会
12月14日(金)午後6時30分から 無名(むめい)庵(あん)ギャラリー
午後6時オープン。資料代 300円(お茶・お菓子サービスあり)
映画上映後、みんなでお話タイムとなります。
実験映画作家 太田 曜 (おおた よう)
「16ミリ実験映画作品集」約60分
*上映とおはなし 太田曜氏(ゲスト)& 滝島憲治
私の一本、太田曜実験映画作品集・・・
無名庵にてシネマ上映を続けて第12回目である。
映画の好きな5人の仲間が、それぞれ推薦されてきた映画は、私の中の人生の引き出しを広げ、気付かせてくれてありがたい。
映画って・・・小学生の頃、夏休みの夜に学校の校庭で、二本の柱にスクリーンが張られ観ていた記憶がある。あの映画を観る新鮮さが、先日、太田曜氏の16ミリ実験映画作品を観る機会にめぐり合い、よみがえってきた。
私は、アートを制作・展示する中で、新しい世界を教えてくれる映画の一つである。
このような映画の出会いは、私の財産であり、無名庵シネクラブでみなさんと共有したいと思い、「私の一本」シリーズの映画として選びました。
太田曜氏にDVDで上映の相談した時、本物の16ミリ映写機で、しかも、ご本人が来られて映写していただけるという事になりました。
映像を通して、風景とはなにか?旅とはなにか?物をよく見るという事はどのような事なのか?ヒントがいっぱいある映画作品です。
作品[PILGR IMAGE OF TIME] 2008年16ミリカラ―サウンド 13分
[REFLEX/REFLECTION] 2009年16ミリカラ―サウンド 8分
[SURF/LENGHT] 2010年16ミリカラ―サウンド 8分
[FANTôME] 2011年16ミリカラ―サウンド 8分
[根府川(Nebukawa)] 2012年16ミリパートカラ― 6分
[UN RELATIF HORAIRE] 1980年16ミリカラ―サイレント 3分
[UNE SUCCESSION INTERMITTENTE] 1980年16ミリカラ―サイレント 3分
[UN RELATIF HORAIRE No3]1980年16ミリカラ―サイレン3分
太田曜(おおた よう)
1953年東京生まれ/1974年日本大学芸術学部美術科(彫刻専攻)入学/1977年~1987年パリ第8大学映画科ギィ・フィマン、クローデイーヌ・エジィックマン、フランクフルト、シュテーデル美術大学でペーター・クーベルカに実験映画を学ぶ。/1988年~東京造形大学、日本工学院専門学校芸術学部、非常勤講師/1997年~実験映画の研究と普及のため MALTESE CROSSE VISION を設立。
滝島憲治(たきしま けんじ)
1947 年八王子市生まれ、暮らしの中にアートを!提案するギャラリーをオープン。
木の文化・再生を企画・運営。京町家友の会会員。
お問い合わせ:無名庵(むめいあん)昼12時から午後7時まで(月曜定休)
TEL&FAX042-649-8441 携帯090-9957-0880 Email cwkkb369@ybb.ne.jp
協力:AIR(エアー)-空(くう)-パフォーミング・アーツ研究会